Clap Your Hands Say Yeah

近所にイオンが開店した。



おかげでうちの周りの道路は土日ともなるとハンパない大渋滞。
ただでさえ名古屋ドームで野球があるとクルマが大量に押し寄せて地獄絵図と化すのに、それにイオン効果もプラスされるのだ。




うーむ、けしからんぞ。イオン。




そんなわけでおれは独り、イオンに潜入して内部事情を調べることにした。




月曜の午後というだけあり、そこまで人は多くない。




・・・ふむ、ラーメン屋が入ってるな・・・コムサイズムもある・・・お、HMVがあるがや・・・




そして気がつけば、HMVでアルバム2枚買って、コムサイズムでジャケットを買って家路についているおれがいた。
しめて1万2千円、イオンの経常利益に貢献してきた。




なかなかやるじゃねえか、イオンめ。




また行ってやるよ、徒歩で。

昨日は特に予定の無い日だったのでのんびりと過ごした。



昼ごろに起きて朝食兼昼食を取り、夕方にかけて平和公園まで散歩した。



晩御飯に鍋を食べ、その後はギター弾いたり、音楽かけてインターネッティングしたりして、自由に過ごす。





ここまででは、この日は単に平穏な日常の1ページに過ぎなかった。





しかし、とあるメガネによってこの平和は破られることになる。




夜11時にメガネと集合し、うだうだやりながらガストとラーメン横綱をハシゴ。



「1日4杯ラーメンを食った翌日になぜおれはラーメンを食っているのだろう」



深夜3時半、国道23号沿いのラーメン横綱の座敷で、そんなことを考えながら麺をすすっているおれがいた。




対面に座ったメガネは、ついさっきガストでプレミアム・ハンバーグとサラダ・スープセットをがっつりと食べたにも関わらず、ラーメン大盛りを注文していた。
横綱の大盛りは麺が通常の2.5倍くらいあるのだが、彼はそれをわかっていたのだろうか。



彼は男の生き様をおれに見せつけようとしたのかもしれない (死に際に)。


「あー全然足りん」


彼はひたすら麺をすすりながらそう漏らした。
しかし大きなどんぶりの中の麺が減っていくのに比例して、彼の顔はどんどんとひきつっていき、そのメガネの奥の瞳は確実によどんでいった。



おれはそんな彼が無様に (しかし光り輝きながら) ラーメンの前で沈んでいくのを涙をこらえながら見届けた。



おまえは、男だったよ。
大盛りラーメンに負けても、人生には勝ったさ。



精根尽き果てたメガネを乗せ、車は魔境・T田村を目指す。




疲れ果てたおれらのテンションはもはや意味不明。
途中通った工場を勝手に「日興コーディアル製麺工場」と名づけ、車内で爆笑し、のたうちまわった。



これに対して男は、「むしゃくしゃしていた」「どんな工場でもよかった」「工場には本当に申し訳ないことをした」などと供述しているという。




明け方のT田村、男たちは静かに眠りについた。
胃の中では相変わらず、横綱が相撲を取り続けていた。

卒業もしたし、もうすぐ学生生活も終わりなので、ちょっとこれまではなかなかできなかったことをやってみようと思っていた。





そんなわけで、今日はラーメン屋を4軒ハシゴしてみた。





高校のときの連れらを誘い、昼に2軒行き、間にバッティングセンターとゴルフの打ちっぱなしをはさんで夜にもう1軒。
そんでそいつらと別れた後、ピザ屋のバイトでお世話になった先輩に誘われて深夜にダメ押しの1軒。



おれは「チャーシュー麺がマイ・スタンダード」という意思を貫いて生きているので、今日は全てチャーシュー麺を注文した。
また、おれは「ラーメンのスープを残すのは失礼に値する」という信条を持ってこれまでの人生を送ってきたので、当然今日食べた4杯のラーメンはスープも残さず食べた。



そんなわけで、さすがに4軒目あたりに、「こんな食えるかアホ」とか「塩分で過剰摂取で死ぬのでは」とか「鼻から麺が出てくるんじゃなかろうか」とか、発狂寸前の状態にならないかと心配したもんだが、最後の1軒ではなぜか腹が減ってしまい中ライスを一緒に頼んでなぜか替え玉までしてしまった。





うむ、満足。





皆さんも是非、1日まるごとラーメンに費やしてみてはいかがですか。

大学を卒業をした。




ふむ。





大学生活が終った。






なるほど。





実感が全く湧かないが、まあとりあえずそういうことらしい。





振り返ってみれば、1・2年生の頃は大学に友達なんてほとんど居なくて、授業サボってバイトばかりしていた。


従業員の大半が中国人で、客の大半が夜の商売の方々で、狂牛病騒ぎのときはアメリカ牛肉をオーストラリア牛肉と偽って提供していた焼肉屋で、夕方から朝方まで働いてた。




3年生になるとおれはバイトも辞めて、授業サボって部屋で音楽を聴いて夜中になると連れとラーメンを食いに行くという日々を送っていった。


そんな一体何のために存在しているのかわからない人間になりかけていたおれを救ってくれたのが、ピザ屋だった。
ピザ屋で働いておれは、原付に乗りながら道路状況や信号のタイミングを考慮していかに速くピザを届けるか、という行為に没頭した。


大学でも、ゼミ仲間とよく遊ぶようになって、初めて仲間と呼べる人々に出合った。





灰色だった大学生活が、だんだん色鮮やかになっていったのもこの頃からだろうか。




「仲間」という存在の大事さ。




4年生になった頃、おれの大学生活に足りなかったものは単位くらいだったのかもしれない。







ちなみに焼肉屋とピザ屋で稼いだ金は、旅行・音楽・ラーメンの3つにほぼ全額消えていった。
年に1回は海外へ旅立ち、月に10枚以上アルバムを買い、週に5回はラーメンを食っていた。




アホだな、おれは。






でも、後悔はしてない。






さて、気がついたらもうそんな生活も終わり。





来月からおれは、山に篭る。





新しい人生がの幕開けである。





それまでは、もう少し、この学生生活を続けさせてもらおう。

広末涼子草薙剛が出てるドラマを観た。



ギター弾いたりパソコン触ったりしながらちらちら見てるだけだったので、ストーリーとか詳しくわからないけど、昭和の若者同士の悲しい恋物語のような感じだ。
実際にあった話を基にしたフィクションとのこと。



で、このドラマ、時代設定が1960年代から70年代くらいだろうか。



結構セットとか、出演者の服装とかが細かいところまで良く出来ており、昭和のニッポンのリアルな姿を描き出している。
それを眺めていると、「ほぉーーー」とため息がもれてしまう。



おれ自身が生まれるもっともっと昔の日本の姿に、懐かしさとともに、なぜだか異国情緒を感じる。




自分の国に異国情緒を感じるとはおかしな話だが、実際に今現在の生活とは全く無縁の世界なのだからしょうがない。



着流しを着たおっさんや、扇子で顔をおあぎながら歩く女性たちなど、今は見られない風景。



いやー、この頃の日本を、旅行してみたいなー。



そんなことを考えてしまう。
まあ絶対無理だけど。



多分、おもしろいんだろうなあーー。



最近の昭和ブームとか、戦後〜高度経済成長〜バブル崩壊みたいな流れを振り返るメディアが多くなってきていると思う。
すさまじい経済成長と引き換えに、決定的な何かを失くしてしまった現代の日本社会が、元気だったあの頃を懐かしんでいるのだろうか。



おれらが発展途上国(特にアジアの)を旅するとき、町並みや人々に妙な懐かしい感覚を覚えてそれを求めてまた旅をする、それもその流れの一環なのか。



どっちにしろ、日本はもう昔には戻れない。
新しい社会のあり方を模索していくうえで、過去を振り返るという過程は必要だろう。
これから良い方向に向かってくれるといいけどね。











ドラマからこんなこと考えてしまった。
要するに、おれはヒマなのだ。

ゼミの卒業旅行に行って来た。



ミステリー・ツアーということで、どこに行くのかわからなかったわけだけど、蓋を開けてみたら宮城・岩手・山形という東北3県をまたいだ温泉ツアーだった。



東北。




インドから東北地方へ。




気温40度の乾いた大地から、気温−5度の雪国へ。




その気温差、実に45度。





そんなわけで見事に風邪を引いた。
喉をやられて声が全然出ない。
さすがのワタシも、この気温の差には身体がついていかなかったようだ。




卒業旅行は、飯はうまかったし、景色は綺麗だったし、温泉は最高だったし、先生とマンツーマンでみっちり語れたし、で楽しかった。



ただ、大型バスが勝手に名所をまわってくれて、目的地についたら「○時○分までにバスに戻ってきてください」と言われて、飯も決まってて、宿も決まってて、という、敷かれたレールの上を走る感じはどうもアレだ。
今まで1ヶ月、独りで好き勝手に気まま旅行してきたから、余計そう思うのかも。



なんで金払ってまで自由を制限される必要があるのだろう、とか、バスの中で考えている自分が居た。



まあそんなことも、トランプ負けた罰ゲームでフルチン+帯なし浴衣姿で飲み会参加や、酔っ払ってカップラーメン連続3つ食いや、深夜の温泉での人間不信雪合戦などで、吹っ飛んだ。



あと、わさびチーズ笹かまぼこって美味いね。




そんなわけで、ゼミのメンバーと楽しい時間を過ごせました。



良いゼミだったと思います。
ワタシのような団体行動苦手人間を優しく包み込んでくれたと思います。



ありがとう。