ちょっと振り返って

この日記を記すうえで意識したのが「脱力」だ。というのはいつか書いた気がする。
「脱力」というのは、つまり、緊張していない状態。
変に肩に力を入れず、心から直接すっと出る感じ。



日常を綴るにあたって、様々な考え・感情が頭の中を交錯する。



もともとおれは救い様の無いほど理屈っぽい男で、暇さえあればなんだかんだと考えてしまう性質だ。
そんなときに頭の中にあるのは容赦無く現実的で、徹底的に理論然とした世界である。
そこに他愛の無い日常の諸々が介在する余地は無い。
ただ漫然と思索が続くのみ。



「世間を騒がす事件についての考察・見解  社会の矛盾  人間の業の本質」



そんな鯱張った概念に頭の中が支配され、脳がパンクしかけたときに



「腹減った ラーメン食いてぇ」



これが来る。





この日記は「なんとなし」である。
先に挙げた堅苦しくて理屈っぽい色々をこの日記に記すのは極力避けてきたつもりだ。
おれはここで、ひたすら理屈にとらわれず、自由に、気の向くままに書いてきた。
いや、書こうとしてきた。


それは、あれこれ考えすぎて、肝心な自分の気持ちを優先できない自分の性に対する反抗だったのかもしれない。


正直、最初は理論武装せずに文章を書くのにとまどい、あれこれ考えていた感があったが、今はそれも板についたような。







そんなこんなで、一周年。


少しは変われたかもな、おれ。






なんか最終回っぽくなったけど、まだ続く。と思う。