おんがく

連れが買って「とりあえず聴いてみて」と渡されたTHE POP GROUPの1stアルバム。
今聴いてみてるが、こりゃキたかもね。
これぞ、「な、なんじゃこりゃ」という感覚。









衝撃を受ける音、というのがある。



今から遡ること10年近く前、親父あたりが懐かしがって買ってきたSIMON & GARFUNKELのベストアルバムをたまたま聴いたとき。
「ハードロック・ヘヴィーメタルの始祖」という触れ込みで、ズンズンのヘヴィーメタルな感じを想像してLED ZEPPELINを買って聴いたとき。
「OKコンピューター」とだけ書かれた連れから借りたMDを、何の前知識も無くコンポに突っ込んで再生したとき。
壁に描かれた拳を突き上げた人のジャケット、「THE BATTLE OF LOS ANGELS」の嵐の如きイントロを初めて聴いたとき。
そして、「向井秀徳の新バンド」という情報のみでZAZEN BOYSのデビュー・アルバムを買った帰り道に、車の中で爆音で流したとき。


おれは思った。



「な、なんじゃこりゃ」



自分の音楽観を根底から吹っ飛ばすような音。
これまでに蓄積されてきたものとあまりに合致しない「異質な」音は、時には苦痛や不快感をもって迎えられることすらある。
しかしその音には確実に「何か」があるのだ。
それが何なのかなんてわからないし、多分言葉では言い表せない。
でも、その何かを求めて、おれは音楽を聴くのです。




とりあえず、THE POP GROUP
全然ポップじゃねぇ。