映画「恋愛寫眞」をビデオで観た。なかなか良かったッス。
前半と後半で舞台が国内→ニューヨークと変わって思いっきり雰囲気違ってますが、前半のほうがおれ好みです。
この映画観てて色々思うところ。以下の通り。
男にとって女とは時として全く理解不可能な生き物だ。
少なからず物事に前後関係や理由を求めて「理にかなった」考えをしようとする男。感性でものを言い、「気まぐれ」で考えを変える女は、理屈に縛られた男が考えつかないような自由な発想で頭上をぽーんと飛び越えて行くことがある。
あ然とし、いくら背伸びしても届かない、自分のそれとは全く方向性の違う、得体の知れない「才能」に気付かされる男。
頭の中に充満してゆく羨望と嫉妬の混ざり合った感情。
そこに恋愛の要素が加味されたなんとも形容し難い感じ。
男なら誰もが多少なりとも経験したことがあるんじゃないか。特におれのように理屈っぽい男には。
そんな青春の1ページのような胸中の青年を演じた松田龍平にはかなり共感できた。
なかなかこれはハマり役なんじゃないの。さすが堤幸彦監督。絶妙なキャスティング。
キャスティングといえば、もう1人の主人公の広末涼子には↑につらつらと書いた女性に対する思いとあのつかみどころの無い魅力に夢中になっちまいましたよ。
「男にとって眩しくて手の届かない少女」というキャラは数々の作品で描かれてるけど、その中でも今作での広末涼子は秀逸だと思う。もうすぐママになるの?信じられんなこりゃ。
「男と女は異質」という見解からあのラストには違和感と不安を抱かずにはいられませんが。
あと小池栄子は笑った。なんじゃあれ。